ＨＯＴカム

１．取り付け
全くエンジン内部など開けたことも、開けようと考えた事もなかったので緊張しながら開始です。事前にネットでの情報収集とサービスマニュアルを読んでいざ開始です。
まずヘッドカバーを止めているボルト類を外し、圧縮上死点を出すためのクランクのホールキャップを外そうとします。するとこんな大きいヘキサレンチはない事に気付きます。
えんちょ（＝近くのＨＣ）に走り２００円位で１０mm？のレンチを購入します。無事外し、タイミングキャプのヘキサも１００円均一の工具で外し、心棒のボルトをソケットレンチで半時計回しと言うことで回します。
最初はどれか分かりませんでしたがゆっくり回している内に確かにマークがありました。でも２つあるみたい・・。記憶では先にＴマークがきて次にＦマークだったような・・。まあとにかくＴマークの横線と合わせマークがあうようにしてヘッドカバーのボルトを緩めていきます。
フレーム近くのボルトなど作業性は悪いので気長に進めます。オイルも少々漏れてきます。このときボルトは分からなくなるので、抜き取らないでおいておくがやはり賢明なようです。またＣＤＩのユニットかじゃまなのはネジを緩めて適当によけておきました。
さてヘッドカバーを持ち上げ気味にしてノックピンを落っことさないように、残したボルトも引っかかるのを引っ込めたりして何とか外します。

２．カムシャフトの取り変え
ノックピンやガスケットを取ったら、いよいよカムシャフトの取り外しです。サービスマニュアルではチェーンテンショナを押し込んで固定する、とか書いてあるのでかなり頑張りましたが、押し込みはできますが固定は無理です。ひょっとしてこれが噂の固着（違うでしょ？）とも思い途方に暮れます。
まあ先にカムスプロケットを外してみるかと手順を進めていくと、テンショナのでっぱりを押さえながらスプロケットをカムシャフトの溝に落とせば何もテンショナを固定しなくても、カムシャフト取り外しができました。
パーツ類を落とさぬようにＨＯＴカムに取り替えます。
後はクランクシャフトをまたＴマークあわせにして、カムをカムスプロケットにボルトでロック剤もつけて固定していくのですが、その前にケガキ線をシリンダヘッド端面にあわせるというのが分かりません。
やってみて要はカムスプロケットに彫りこんんである二つの線（＝ケガキ線）をエンジンの上面線対してに平行にしてやる？ということのようですが、これがなかなか合いません。
もう見切り発車でやってしまって、組み立ててしまいました。
すべて戻してエンジンをかけると、数回でエンジン始動しました。しかしかかりが悪く異音もしますが”まあ走るから大したものだ”でひとまず終了です。

３．その後
デコンプカムが無くなったせいにしてもエンジンのかかりが悪く、キックしてもとても重く感じる場所があります。
近くのバイクshopさんに聞くとやっぱりタイミングが狂うとダメだよ、とのことでもう一度やり直します。今度はケガキ線もいい具合で合い、よしとします。キック具合も少し良くなったような感じです。
ただ異音は収まらないので、タペット調整をしてみます。考えてみればカムを変えているのだから必要か・・シグネスゲージの汎用品を買い組み合わせて厚さを作りカム調整用のでかいふたを外してメガネレンチで何回も調整します。終了後はだいぶ静かになりました。

個人的評価＾＾；
ＨＯＴカム　　★★★☆☆　星３つ
一緒にＦＣＲも変えているので純粋には分かりませんが、高速域でなんだか気持ちよい回り方をするのはこのパーツのせいかなと思っています。