第３回 しらびそ高原ヒルクライム大会 ０９．５．１７（日）
総距離 ２２ｋｍ 標高差 １３３０ｍ 男子Ｄの部（４０歳〜４９歳） １時間４７分２４秒 ６４位 (出走８８人中)
”乗るんだったらー 乗るんだったらＥ・Ｔ・Ｃー
いつでもどこでもー いつでもどこでもＥＴＣ−・・・”
（我が家では、”履くんだったらＢＶＤ”の歌も
ありますが ＾＾；）
この大会用になんとか中古のＥＴＣを購入して、
うれしくて歌っちゃいます。
やっぱりどこでも１０００円の高速代は
資金難君にも魅力です。
さあ朝３時３０分、甲府南・飯田ＩＣ経由上村の
しらびそ高原に向け出発です。
この大会はレースに出始めた頃、最大標高差の大会として
乗鞍を上回る大会と紹介されていた大会です。
今回３回目にして初めて標高差１３３０ｍのフルコースでの
開催と聞き、なんとか参加に向け頑張ります。
（日曜は休みづらいんです・・）
もうヒルクライム大会は雨で上等？
前日まで天気予報を見続けましたが、どんとこい。
多少タイムが悪くなっても気にするな、で突入です。
この案内を見てクラクラっときてしまいました。
なんか凄そう・・
さて飯田ＩＣを出てナビと表示版の両方で判断しながら何とか
三遠南信の立派なトンネルにたどり着きます。
そこからは道なりに１５２号線を南下して、道沿いに上村小学校発見です。
いやー、泥の海です。
上村小・中学校の皆さんすみません。雨のグランドに車で入るなんて言語道断・・。
でもフォレスターで入ると、泥の海を泳いでいるように車が流れて
ちょっと恐面白いです。＾＾；）
とにかく受付を済ませます。
Ｔシャツを貰い駐車場を聞くと、
”３．５ｋｍ下のセメント工場だよ”
ちょっと”ええっ・・遠いんじゃ”が顔に出ていたのか、おじさんは
”大丈夫。十分間に合うから！”
お父さんにそう断言されたら、もうごもっとも。
８時３０分迄に荷物を預けるなら、１時間弱まだあるので少し安心です。
しばらく下って、広めのセメント工場でお支度です。
雨はひどくもないですが、それなりの弱雨位です。
寒めなので長袖シャツに透明カッパのコートを羽織ります。
（長すぎてレース中邪魔になりました）
さあ、この日のための
ＡＬＥＸ４３０ホイールとミシュランプロ２レースのタイヤです。
うーん、軽いです。
スタート前
受付場所の小学校に向けて、アップを兼ねてなだらかな登りを上がっていきます。
チップのチェックをしたり、再度道路にでてアップをしてみたりします。
雨はそこそこで皆さんそこここで雨宿り。少し寒めです。
雨宿りしながら、世間話です。
シニアで初出場の袋井からの方は山はよく走るけど
ヒルクライム大会は初出場とのことです。
車で前に上ったそうで、かなり急だとやはりおっしゃっていました。
スタート地点近くで待機のウィリエールの方は２０歳代だそう。
アルトレモＲのタイヤを履いてたので（私も中古アルトレモ購入・・・Ｒじやないですが＾＾；）
お話ししてると、”ウィリエールのカーボン買ってるからもうあとには引けません”
と笑いながら意気込み高しです。
やはり下見をしているそうで、
最初４ｋｍ位まで急坂で平坦になり、また下栗の里を越えるとまた急坂が続き、
また平坦になり最後２００ｍ位が急坂になるとのことです。
スタート地点では地元飯田の方と世間話で
”真ん中くらいになるには１時間３０分位でしょうか？”と聞いてみると
”そう・・もう少し（遅くて）１時間３０〜４０分位じゃないかな”との事です。
私の中古プロ２レースの中央のすり減り下地出てる部分を聞くと、これはこういう物ですよ、と教えてくれありがたかったです。
（いや雨で滑ったら・・と少し不安だったのです。というか新品状態に中古調達君は弱いんです。＾＾；）
スタート
奥のガードレールの道がスタート地点です。
すぐに登りになってます。
男子Ｄ（４０歳〜５０歳）は１７０名程の参加リストで最後の出発グループです。
実業団から続々と出発していきます。
でも男子Ｄ少なくないか・・？
（後でリザルトを確認すると半分近い８０名程がＤＮＳ（Ｄｉｄ Ｎｏｔ Ｓｔａｒｔ）と
不出場だったようです）
とりあえず集団の中間あたりに位置取りスタートです。
出だしがきついのは十分織り込み済みで頑張りすぎないよう
みなさんのお邪魔にならないくらいで上がっていきます。
それでもやはり息づかいはどんどん激しくなっていきます。
覚悟していたので、それなりにいいペースでそこここで抜かれながらも保っていきます。
大分登りが続いて苦しくなってきましたが、そのうち
”ここから平坦だよ”と道端のおじさんが教えてくれます
言葉通り平坦路です。やっと時速２０ｋｍレベルで走れます。
でもふっとここまでのアベレージ速度を見ると１０ｋｍそこそこです。
総距離２２ｋｍなら、アベレージ１４ｋｍは出てないと１時間３０分は無理です。
少し焦りますが、下栗の応援して頂いた集落を越えるとまたかなりの登りに入っていきます。
中盤です
いや、もう時速６ｋｍです・・・。
さすがにこんなに遅く走ったことは無いのでは・・・。
先ほどから降りて自転車を引いている人を見かけてはいましたが、このあたりでも数人の方が引いています。
（全コースを通して１０人くらいは見かけました。こんなに引いている人を見るのは初めてです。）
かくいう私も坂の途中で朦朧として路肩のぬかるみに足を取られ、転びかけて一度足つきをしてしまいました。（大分動揺しました）
私のバッソ号はリア３２Ｔのデオーレのスプロケなので落とせばまだ走れます。
でも今回はツーリングではなく、競い合いです。
皆さん大きくて２７Ｔで登ってるはず。自分だけ２７Ｔを越えたギアは使えない・・。
”勝利を盗まず”（アレキサンダー大王）だったでしょうか。
高校の担任の世界史の先生が言っていたのを思い出します。
もちろんそのための機材ですから、四の五の言わずに使うのが筋ですが、
どうしても２７Ｔにこだわってしまいます。（いや皆さん２３Ｔや２５Ｔの人も多いでしょうが・・）
でも体は正直です。
ほんとに激しいいくつもの坂とカーブを越えた後、知らないうちに３０Ｔにギアが入っちゃってました。＾＾；）
あわてて２７Ｔに落としますが、きつい・・・。
そこは頑張りましたが、また知らぬ間に３０Ｔに入ってしまった時は観念しました。
その坂が終わるまでインジケーターは見なかったことにしよう・・。
もう身はもちろん心もボロボロ動揺状態です。＾＾；）
サイクルコンピューターのアベレージはずっと１０ｋｍそこそこです。
アベレージ上げようという気持ちより、
”１８ｋｍの平坦地点まで時速１０ｋｍなら１時間４０分位を越えれば・・”
と平坦路になるまでの計算手段になってます。（一応距離計モードにはしないのが最後の抵抗です）
雨も徐々に強くなり、風も吹き出しました。
それでも進むと、コース員のおじさんが”ここから下りだよー”と教えてくれました。
ほんとに結構な下りです。
それが終わっても斜度は一気に平坦に近くなります。
もう漕ぎまくりです。
少しでも取り返さないと、もう１時間４０分位経過してるはずです。
今回最終スタートというのもあってか、ここまで２〜３０人位は抜いていると思います。
この区間でも４人の集団を抜いていきます。
かつてない展開にうれしいというより自分に驚いてます。
そして聞いていた通り最後らしい坂に出くわします。
周りに人も出て声援してくれています。
一気にギアを落とすと、あれー、２７Ｔのインジケーター位置で上れない・・。
こんなに弱ってしまったのか・・と思ったら
下り区間でフロントをアウターにしていたのを忘れてました。
あわててインナーに落としますが、意地を張るからタイムロスです。
もう前方の集団には追いつけません。
それでも抜かれないように必死にダンシングでゴールです。
ゴール地点と下り
とにかくゴールできて、流れに沿って雨の中を自転車を引いて行きます。
１時間４７分中盤をストップウォッチは指しています。
むー・・・。
おんたけの頃より間違いなく速くなったと思っていたのですが、仕方ありません。
目標の１時間３０分を遙かに超えてしまいました。大分悔しいです。
まあまあ、気を取りなおして自転車を階段に置いておきます。
あたりを見ると、皆さんいい自転車乗ってますねー。
中には今年のＴＩＭＥのフラッグシップモデルまで・・。（雨の中でいいのかな・・）
そして入り口を入ると、けんちん汁を配ってくれていてとてもおいしいです。
おかわりもいただいてやっと人心地です。
外のテントで荷物を受け取り、適当な場所で着替えます。
結構寒いので上下とも防寒物を着込みます。
おみやげを買い（とちの実せんべいおいしいです）
また外にでてけんちん汁を３回お代わりして（食べ過ぎです＾＾；）
うろうろしてると、２回目の下山の招集がかかります。
案内では１〜２回途中休憩を入れて１５２号線まで集団下山するとのことです。
バイクの先導で下山開始です。
おお・・意外に速いペース。
なんだか楽しいです。が雨もかなり降り続いて気をつけないと転倒しそうです。
フロントブレーキの引きしろもすり減ったのか、大きくなっていきます。
途中一度休憩が入りますが、大分前後に長く隊列は伸びたようで結構後続を待ちます。
後で他の出場者の方のブログを拝見したのですが、ブレーキがすり減ったのか、
金属音と共に転倒してガードレールの隙間から崖に落ちてしまった方がいたそうです。
幸いなんとか救助されたようですが、運営サイドの方もかなり危険性のアナウンスもありましたし
いろんな配慮はされていたと思いますので、難しいです。
みなさん雨の中震えていましたから、あまり待たせたりペースが遅いとそれもつらいですし・・。
さあ１５２号線まで出ると、先導のバイクの方に見送りされながら、各自気持ちよく下っていき駐車場着です。
終了
べしょべしょになった服を再度着替えます。
一応速報を見に上村小学校に向かいます。
表彰の最中でしたが速報を見ると、８２人中６４位・・・。
（さらにＤｉｄ Ｎｏｔ Ｆｉｎｉｓｈｉの方が６名程いたようです）
うーん・・・。
バッソ号は、よく頑張りました。
走りも軽くなり、自転車的にはとても良くなったと思っています。
あとは・・・おきまりのエンジン＝人間ですねぇ。全く。
でもこの１月半、自分的にはかなり練習しましたし、
ホームコースでは結構タイムも伸びました。
だからこそ結果も欲しかったのですが・・。
あのウィリエールの方ではないですが、
後に引けない気持ちの人の方がより強いのでしょう。
まあ頑張ったのですから、これ以上は無しです。
帰りは１５２号線を南下して兵越峠経由袋井インター経由、Ｅ・Ｔ・Ｃです。
（本当、いままでも本来は高速に乗りたかったんですねぇ＾＾；）
かなりの細い道を、はたまた延々と続く道を越えて家に帰り着きます。
いや、良かったです。
また頑張ろう！
